歌舞伎町。その言葉を聞いて、あなたは何を連想しますか？

 

 

東洋一の歓楽街、不夜城、キャバクラ、ホスト、パチ屋、それとも新宿コマ劇場でしょうか？（笑）

 

それとも、ポン引き、ボッタクリ、暴力等など怖い思いをした人もいるかもしれません。

 

僕もここで色々失敗や怖い思いをしてきました。

 

基本、歌舞伎町に出かけた時にはポン引きの誘いには乗らない様にしていますが。

 

歌舞伎町初心者の時には何も分からずにポン引きにそそのかされて入ったキャバクラがまさにボッタクリのお店でして。

 

明朗会計、セット料金５０００円と言っておきながら、ナッツが１万円、ビール２本で５万円も請求されてしまいました（汗）

 

渋っていると、奥からあからさまに強面のお兄さんが２名出てきまして。

 

揉めるのもイヤなので、カードで払ってきました。

 

 

今みたいに、迷惑防止条例やぼったくり防止条例等がない時代ですし、泣き寝入りするしかありませんでした。

 

ま、条例があってもぼったくりや悪質なポン引き行為が止まない街、それが歌舞伎町です。

 

世間一般的には怖いイメージなんですが、それはあくまで一握りで基本的には楽しい街です。

 

キラキラしたネオンに、行き交う人々。

 

ホント、１年中熱気に包まれていますよ。

 

こんな歌舞伎町ですが、いつから歌舞伎町と呼ばれ始めたのか？

 

昭和時代の歌舞伎町ってどんなだったのか？紐解いていくと、更に歌舞伎町が楽しくなる事請け合い？

 

色々調べてきたので、長くなりますがお付き合い願えたらと思います。

 

1945年、東京大空襲で焦土と化した東京。

 

 

石川栄耀という日本における都市計画化のパイオニアに当たる人物が、歌舞伎町一丁目辺りに歌舞伎の演舞場を建設しようとする動きが出ます

 

（後に財政難で頓挫、中止に。しかしこの時新宿コマ劇場が作らています）。

 

1950年代入った頃、東京府立第五女学校の跡地にスケートリンクや劇場、ゲームセンター等が建設された事がひとつのきっかけになります。

 

さら1952年に西武新宿線の西武新宿駅が歌舞伎町の近くに出来た事も大きく関係しています。

 

実は当時、あくまでも仮駅としての役割で、作りも板張りの簡易的なモノだったそうです。

 

しかし、これまた運良く？新宿東口への乗り入れ案が頓挫してしまった事で、西武新宿駅は歌舞伎町近くに駅を構える事になったのです。

 

アクセスが良くなると、人も多く訪れる様似なります。

 

1960年代に入る頃には、飲食店、サウナ、ボウリング店、バッティングセンター！！

 

の他に、ラブホや皆大好き？ソープランドのハシリでもあるトルコ風呂等の風俗店も続々進出。

 

 

話しは前後しますが、日本初のホストクラブは東京駅前に出来た「ナイト東京」が初だと言われています。

 

実は歌舞伎町のホストクラブ登場は1970年まで待たなければいけません！意外ですよね。

 

歌舞伎町初のホストクラブは、1972年に開業する事になる「ニュー愛」でした。

 

創業者の方がナイト東京出身だったらしく、1年前に出店させていた新宿二丁目の「愛」に続き、二号店としてこのお店をオープンさせた経緯があったそうです。

 

さて、歌舞伎町の風俗はどうだったのでしょうか？

 

今でも充分過ぎる程アングラですが？ｗ当時はもっとあからさまなアングラ状態だったそうです（笑）

 

当時、1958年（昭和33年）の売春防止法ができるまでは、青線と呼ばれる非合法売春地帯だったそうです。

 

 

トルコ風呂が出現する以前、特に新大久保ガード下等には「売春屋台」や立ちんぼが多かったそうです。

 

ネーミングから既に激しい（笑）

 

 

ここは屋台というだけの事はあって、格安で飯が食べれたそうです。

 

そうして腹を満たし、エッチな事が堪能出来た！いやぁ羨ましいけど、色々怖い（汗）

 

他には「カキ屋」と呼ばれる手コキ専門のお店です。

 

 

何でもどんな人でもイカせる、スーパーテクニシャン揃いだったそうです。

 

価格も安く、当時は並ぶほどの盛況ぶりだったそう！

 

その後はお色気マッサージへと名称を変え、更に平成を迎えた現代でも、ハンドヘルス店として残っていますよね。

 

その後、「トルコ風呂」が風俗のイニシアチブ？を握っていく事になります。

 

僕の親父達位の年齢の方は、新宿スチーム会館って名前を聞くと、グッと当時の思い出が蘇るのではないでしょうか？（笑）

 

他には舶来マンコ等ｗ過激なネーミングに代表されるストリップ劇場や、パンティを履かずに接客をするノーパン喫茶等など、更に過激なサービスを提供するお店が続々と登場するのです。

 

 

元々歌舞伎町は今の新宿区歌舞伎町1丁目だけでした。

 

それが1978年の区画整理で「新宿区歌舞伎町2丁目」まで広げられた事で、今の歌舞伎町へと繋がっているのです。

 

当時、何でもありだった全盛期の歌舞伎町を知る人に話を伺ったのですが、今はすっかり骨抜きになったね、って話していました。

 

確かにぼったくりや暴力はダメです。

 

でも、その危うさが新宿歌舞伎町の魅力でもあった訳です。

 

特に暴排条例が出来た頃位から、警察や行政は暴力団の資金源を断つ為、次々と風俗店を摘発し始めました。

 

結果、数えられない程あった店舗型風俗店が廃業を余儀なくされ、結果的に主流となったのはデリバリー型の風俗店ばかりとなりました。

 

 

僕的には今の歌舞伎町でも充分危ういとは思いますが、それでも当時に戻れるなら、全盛期だった歌舞伎町とやらを堪能してみたい衝動に駆られてしまいます。

 

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